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サユリ

サユリ 1 (バーズコミックス)サユリ 1 (バーズコミックス)
(2010/09/24)
押切 蓮介

商品詳細を見る

主人公の神木則雄。中学生。
父の念願のマイホーム購入で中古だが広い一軒家に引っ越してくる。
家族構成は父、母、高校生の姉、小学生の弟、そして祖父と痴呆気味の祖母だ。

これからこの家で数々の思い出を作っていこうと期待していた初日。
しかし翌日父が急死する。死因は心筋梗塞だそうだがその形相は凄まじいものだった。

家族が落胆するなか、家の中では言い知れぬ恐怖がまんえいし出す。
サユリ1

ある日別のクラスの住田という女子が則雄に話しかけてくる。
普段は引かれるから言わないが、則雄から強い怨念を持った女が見えると告げる。
段々と恐怖に支配されおかしくなって行く家族を目の当たりにしている則雄は抵抗なくその言葉を信じる。

しかしその女の存在が何か分からない則雄。
怯える弟と一緒の部屋で寝ていると、夜中に弟は姿を消しそのまま行方不明に。
祖父も急に倒れ、心不全で急死してしまう。

心配して則雄の家を訪れた住田だが、則雄の行方不明になった弟の、
恐怖のどん底にいる念をキャッチしてしまい「私には何も出来ない」と諦めの言葉を残す。

そして姉は舌を噛み切り自殺。母は「疲れた」と首つり自殺をする。
絶望の奈落の底にいる則雄には正体の知れない女の高笑いが聞こえていた・・・。
サユリ2

ホラーでいえば珍しい設定ではありません。家とそこに残った怨念。
だけどストーリーに引きこまれてしまうのが押切クオリティ。
1巻は怨念にやられっぱなしな訳ですが、2巻からは生きる為に恐怖の存在への対抗が開始します。

押切先生は幽霊を信じていないらしいのですが、2巻はそんな彼が考える怨霊への対処法なんでしょう。
「祓って済ませるつもりはねえ」「やられ損でいいんか」。
というセリフが出てくるのですが悪霊とは言え元は人間。
結局は人と人。そこに存在する強い思いが伝わって来ます。
こういう真の強いキャラが魅力的で押切漫画は止められません。
全2巻なので是非手に取ってみてください。
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悪魔のお店

悪魔のお店 (ソノラマコミック文庫)悪魔のお店 (ソノラマコミック文庫)
(2004/02)
大橋 薫

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悪魔のお店

眼鏡の長髪男性、シャドーと西洋風の少女マリア。
二人は質屋「影の店」を経営しているが、そのお店は普通の質屋とは価値観が違う。
怨念がこもっている商品程高値で買ってもらえるのだ。

特殊な店だとは知らず、母親の指輪をも持ち出して現金に換えようとし店を訪れた恵子。
しかしシャドーは母のダイヤの指輪より、恵子のしているおもちゃの指輪に興味を示す。
「その指輪に執着を感じる」と。もちろん恵子はおもちゃの指輪を売ることなく店を出る。

実は恵子はいじめられていたのだ。いじめをしていたグループはお揃いの指輪を恵子に買わせ、
この指輪は友達の証だからもういじめはしない、その代わりに
お金を持ってこいと恵子を強請っていたのだ。
悪魔のお店1

二度といじめに合いたくない恵子は言われるままに万引きをして捕まってしまう。
幼馴染のトモが心配するもまったく聞く耳を持たない恵子。

ある日、苛めグループに援助交際をさせられそうになって「友情の証の指輪」に
意味がないことに気が付く恵子。
苛めっ子の元を訪れ友情を確認するも、友達と思っているのは恵子だけだと馬鹿にされてしまう。
恵子は友情を得る為には指輪だけではダメだと思い込む。
そして指輪をはめる為の指こそが必要だと思い込んでしまい・・・。
悪魔のお店2
~「友情の指輪」より~

商品を売るというパターンはよく見ますが、買い取るというのは珍しいかもしれません。
シャドーとマリア、恐らく二人は悪魔的な存在で怨念というパワーのこもったアイテムを
集めているのでしょうが作中でその理由は明かされません。

人間のドロドロした思いが1話読切形式で描かれているのですが、
ただそれが軽すぎず重すぎずなので非常に読みやすい一冊となっています。

マリアが中年女性の客に対して「私の方が年上なのに」と言っているのですが
一見子供に見えるキャラが実は歳をくっているという設定、ありがちだけど好きです。

途中でシャドーとマリアが医者と看護婦という設定になっているストーリーなんかもあるのですが
番外編という感じで違和感なく読めました。

悪夢交渉人

悪夢交渉人 新版悪夢交渉人 新版
(2007/11)
高橋 葉介

商品詳細を見る

高峰淳子はとある悪夢を見たことで同じ大学の夢継に声をかける。
夢継が悪夢を買い取るという噂を聞きつけたのだ。
悪夢を買い取るのではなく、お金を貰って悪夢を引き取るというのが正確らしい。
悪夢交渉1

淳子の見た悪夢。彼女は夢の中で廃墟にいた。
その中で電話が鳴っているので取ってみる。すると受話器から
「お前の後ろにバケモノがいてお前を絞め殺すぞ」という声が聞こえる。
そこで目が覚めたのだが、彼女の首にはくっきりと指の跡が。
身の危険を感じた淳子は夢継に相談したのだ。

淳子の夢に現れていたのは彼女を怨む男性の仕業だった。
彼は「今日こそは殺してやる」と淳子の夢に接触する。
悪夢交渉2

しかし夢を引き取ることを承諾した
ナイト・メアネゴシエイターこと夢継が淳子の夢に現れ・・・。
1話読切形式。

他人の悪夢を引き取る。これも個人的に好きな設定です。
高橋葉介先生は何かのあとがきで、自分のキャラが勝手に動いてしまう(変化していってしまう)
というようなことを書いてらっしゃったのですが悪夢交渉人に関してはそれがありません。
全4話しかないから変化する暇もなかったのかな?
自信に満ち溢れたような堂々としたかっこいいですキャラです。

本作品ですが、悪夢交渉人以外に収録されている
短編集のレベルが高いというのもオススメしたい理由です。
その中でも「リセット」という読切。
役所の方から来たという、この世のバグを直す修正者の物語。
これがまたいい感じなんです。

猟奇的なストーリーなんかも収録されていてバラエティに富んだ一冊となっております。

恐怖症博士

恐怖症博士 (少年チャンピオン・コミックス)恐怖症博士 (少年チャンピオン・コミックス)
(2003/02/06)
高橋 葉介

商品詳細を見る

恐怖症博士、ドクター・フォービア。助手の少年、千悟と共に恐怖研究所を営んでいる。
恐怖研究所には様々な恐怖症を抱えた者が克服したいと訪れる。
恐怖症博士

ある日助手の千悟が一人の男性を研究所へ連れてくる。
男性は月を怖れていた。満月を見ると様々な怪物が襲ってくるような気がするそうだ。
恐怖症博士2

「恐怖は人間の根源的な感情である。」
研究所を後にした男性は月夜に快感を覚える程になるが身体に変化が・・・。
博士の施した治療とは?
~「“月”恐怖症」より~

色んな恐怖症を治療していくという1話読み切り形式のショート作品。
「恐怖症」を治すだけの研究所なので患者達が幸せになるかは別問題。
治療後は知ったことじゃないと言わんばかりの、
いや、どんな結果を招くか分かっていて二人があっけらかんと笑っているような落ちが多いです。
博士と千悟が明るいので陰気ではない作品ですが結構ブラックな仕上がりになっております。
恐怖症を取り除く。個人的に好きな設定なので全1巻ってのが寂しいところです。

千悟が巨乳美女に変身する回なんかもあって、
葉介先生得意のご愛嬌って感じもしっかり出ています。

マッドハウス

関よしみ傑作集マッドハウス (ホラーMコミック文庫)関よしみ傑作集マッドハウス (ホラーMコミック文庫)
(2007/09/05)
関 よしみ

商品詳細を見る

中学生のこのみは、ある晩お隣から悲鳴と激しい物音がするので覗いてみた。
すると一家無理心中の現場を目撃してしまう。

しばらくは事件現場を見ようと野次馬が凄かったが
時間が経つと誰も事件のことは口にしなくなる。

そんなとき事件のあった隣家に不動産屋がお客を連れて訪れているのを目撃するこのみ。
しかし不動産屋に睨まれ、事故物件だとは言い出せなかった。
そして何も知らないその一家はこの家を購入し、引っ越してくることとなってしまう。
感じのいい家族で、一人娘の詩月はこのみと同じクラスになる。

ある日このみは隣家が一家無理心中事件以外にも数々の事件が起こっており
あの家に住む者は狂ってしまうと言われていることを友人から聞く。

そんな馬鹿な・・・と思いつつ道で詩月のおじいさんと会ったので挨拶をすると
急に激怒し、「ぶっ殺してやる!!」と追い回される。
マッド・ハウス1
何とか家に逃げ込むが、玄関のドアの前には排便が置き土産されていた。

詩月に伝えてもおじいちゃんをボケ老人扱いするな!と怒られてしまう。
そして彼女はこのみの小学3年生の弟に恋をしてしまったと言い出す。

詩月の母といえば異常な程に植物を可愛がり、
このみの弟が犬と遊んでいて花を一つ折ってしまっただけで
人殺し扱いして警察を呼ぶ始末。
マッド・ハウス2

確実におかしくなるお隣一家だが、この後に惨劇が待ち受けていた・・・。
~「マッドハウス」より~

何てマッドでクレイジーな作品でしょうか!
狂いっぷりがとても気持ち悪く、されたら嫌なことがぎっしり詰まっています。
その気持ち悪さもグロより精神的ダメージが上回るようなものばかり。
しかもそれがお隣さんですからね。

この度、関よしみ先生の作品を一挙に読んでみた訳ですが
HPを削られるのにページを捲ってしまう様はまるでドラクエでぱふぱふされた
モンスターのよう。見とれて逃げられません。
先生の作品は全タイトルに「マッド」を付けてもいいような常軌を逸したものばかりでした。

ただ単に怖がらせるだけではなく、人間の狂気と、
子供時代に読んでいたらトラウマ必至のストーリーの濃さは素晴らしいものがあります。
常軌を逸した空間に入ってみたいという方、本書は是非オススメです!
プロフィール

チロリアン2世

Author:チロリアン2世
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