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天人唐草

天人唐草―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)天人唐草―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)
(1994/03)
山岸 凉子

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天人唐草=オオイヌノフグリの別名。

厳格すぎる父に育てられた岡村響子。「女とはこうあるべきだ」と厳しく教えられ
次第に、目立たぬようにと引っ込み思案な女性へとなってしまう。
失敗することを恐れ、自ら行動を起こすのはしたないことだと自分に言い訳をし、
逃げ続ける彼女を待っている落とし穴は余りにも大きかった。

一人の女が狂うまでの過程を描いた作品です。
天人唐草2

タイトルは、響子が子供の頃に「イヌフグリってどういう意味?」と母に訊ねると濁され
「天人唐草という綺麗な名前で呼んだら?」と質問の答えになってない返答が返って来ます。
気になる響子がさらに問うと、父が「女の子がそんな言葉を口にするな!」と
激怒するエピソードからです。
天人唐草

本作は、図書館にあったものを何気なく手に取ってみたら衝撃を受けたので購入しました。
本作だけでなく収録されている作品全てに衝撃を受けました。どれもすごいクオリティです。

人間の怖さって言ってしまうと薄い表現になってしまいますが、
幽霊が出た!あの場所で自殺があったからだ!みたいな分かりやすい怖さや
落ちがある流れじゃなく、とにかく人という存在がガツンと重くくるんです。

読者は一部始終を見る、ある意味主人公に一番近い存在な訳ですが、
収録されている何話かの主人公には近づけないような狂気を感じます。

天人唐草3
お父さんがこんなノリならよかったのにね・・・。

同時収録されている「ハーピー」の落ちもすごく後味が悪く秀逸だと思います。
5話収録中、じーんとする話も収録されていて、とても多彩な作品集でした。
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