スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イノセントブローカー

イノセントブローカー (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)イノセントブローカー (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2008/07/30)
加藤 山羊

商品詳細を見る

売りたいものがあるならどんな商品でも
買い手を探して紹介してくれるブローカー(仲介人)藤井。

真面目でおとなしそうな彼が何故こんな仕事をしているのか?
実は藤井は以前、小学校で教師をしていた。
しかし給食に塩素系洗剤を混入され倒れてしまう。

犯人は教え子。理由は「藤井先生、ヒイキするもん。」

裏の世界でブローカーをやる人間は証拠が残らないように契約書を交わさない。
いつ手の平を返されるか分からない状況の中、
相手への信頼だけで自分の仕事をしなければならない。
学校での事件以来、人間不信陥った藤井は
人を信じたいという一心で人を信じなければいけない状況に自らを追い込んだのだ。
ブローカー1

そんな彼の元に一人の若い女性が訪れる。名前は阿部エリカ。
エリカの母親は大金を持っており、詐欺師などに母親の個人情報を売れば
金になるのではないか、と買主を探してくれるよう依頼をする。

さっそく投資詐欺を行っている荒川という買い手を見つける藤井。買値は10万。
しかし荒川は仲介するだけの藤井に儲けが発生することが面白くないようだ。

報告の為に藤井はエリカを居酒屋に呼び出すが、
彼女は何故藤井の事務所で会わないのかと尋ねる。
ブローカーは手数料で食っている為、
売り手と買い手が直に交渉してしまうと自分の儲けがなくなってしまう。
買い手に事務所を見張られ、依頼者と接触されたら困るので事務所での面会は避けたのだ。

そしてもし裏切って報酬を支払わなかった場合は、違約金を取れるだけ取ると告げる藤井。
ブローカー2

しかしエリカはブランド狂いで借金があり、10万では返済額には到底及ばない。
しかも一割は藤井に支払わなければいけないので9万しか手元に入ってこない。

どうしようかと落ち込んでいると買主・荒川がエリカに接触してくる。
楽して儲けている藤井に金を払うくらいなら直に取引しようと。
藤井の「違約金」のことを思い出し躊躇するエリカだが
30万で母親の情報を買ってくれるという荒川の言葉に乗ってしまう。
ブローカー3

そして藤井はエリカに告げた通りに違約金を回収にかかる・・・。
~「優しい遺産」より~

一話読切形式で様々な仲介をする藤井。
女囚霊が面白く、同じ作者の作品がかなり良さげだったので読んでみました。

裏の世界の話ですから登場人物のほとんどは屈折しているのですが
依頼主のお金が欲しいという動機が一般人の日常に近く、
現実的なので置いてきぼり感がありません。
内容も取引ばかりではなく、安直に自分の利益に傾いてしまう人の心の動きが面白いです。
いつも藤井は依頼主から裏切られるのですが、その後の畳み掛けるように進行していく制裁が
ストーリーを濃くしている理由の一つです。
しかしこれだけ裏切られて尚もブローカーを続ける藤井。
それでもやめないのは彼自身の精神状態ももう戻れないところにあるのでしょう。
一番病んでいるのは主人公の彼自身です。

私も女囚霊を読むまで知らなかったのですが、作品の質から言って
この作者さんはもっと知名度が上がってもいいと思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

チロリアン2世

Author:チロリアン2世
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。