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HIDEOUT

HIDEOUT (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)HIDEOUT (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2010/11/30)
柿崎 正澄

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隠れ家

小説家の桐島は事故で子供を亡くし、夫婦仲は冷え切っていた。
「もう一度やりなおそう」と妻の美樹を誘い、バカンスへ行く。

訪れたリゾート地には二人で見ると結ばれる滝というものがあり、
それを見る為に山奥へと車で向かう二人。
しかし途中でガス欠になり、山中で立ち往生してしまう。
仕方なく車を降り山道を歩くが、夫をなじる妻。立ち止まりレンチを取り出す夫。
実は桐島は子供の死を責め続ける冷たい美樹を殺そうと、このバカンスへ誘ったのだ。

逃げる美樹。追う桐島。
すると洞窟が現れる。中に入った美樹を追いつめて殴りつける桐島。美樹は意識を失う。
ふと気がつくと背後に子供が一人立っている。
隠れ家1
少年の身体に老人の様に皺が刻まれた、異様に目の大きな顔。
「オカアサン」と子供は呟き姿を消す。

動揺しつつも洞窟を出ようと歩いていると、先ほどの子供とよく似た容姿の男性が現る。
襲いかかられて殺されそうになるが、地下へと続く梯子を見つけ、何とか逃げ込む桐島。

逃げた先は地下牢になっておりたくさんの死体が転がっている。
そこで鎖に繋がれた美女と出会う。彼女は涙を流す。「みんな死んで行く」と。
隠れ家2
そして逃げたと思っていたが、殴られて気を失う桐島。薄れ行く意識の中で見たものは
地下牢の中で四肢を切断された男性が「殺してくれ」と懇願している姿だ。

服を剥ぎ取られ、裸で椅子に縛られている状態で目を覚ます。
「こんなところで死にたくない!」絶叫する桐島の前に現れたのはレンチを持った美樹。
助けを求めると美樹は「あなたを殺すのは私じゃない」と告げ桐島は見捨てられてしまう。
絶望している彼の前に洞窟で見た子供が現れ・・・。
隠れ家3

HIDEOUT=隠れ家。なるほど。読後にこのタイトルの意味が理解出来ました。
作中のセリフや文字が少ないのでかなりの勢いで読めてしまいます。
しかし内容が薄いかと言えばそうではなく、圧倒的な画力でストーリーを魅せつけてくれます。
不気味で、繊細で、物凄く綺麗です。

本作品は狭い範囲で物語が進行していきます。桐島の家庭での回想と、洞窟内での出来事。
上記のフィールドで起こったことは作品内で実際に桐島が体験したことなのでしょうが、
全て彼の精神が作りだした世界の中で起こっていた、と言っても過言ではないような
心の闇を辿っているような展開が面白いです。

そしてその狭い空間と桐島の主観のみで進行していくストーリーは暗くて圧迫感があり
いい意味で何とも息苦しい作品となっています。
あとがきで作者さんがスティーブン・キングが好きと書いていたのですが、
このジメっとした暗さに納得です。
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