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洗礼

洗礼 1 (ビッグコミックススペシャル)洗礼 1 (ビッグコミックススペシャル)
(2008/12/26)
楳図 かずお

商品詳細を見る

大女優若草いずみは自分が老いていくことをとても恐れていた。
しかし時間を止めることは出来ない。
耐えられなくなった彼女は子供の頃からの主治医に悩みを打ち明ける。
その直後から彼女は子供が欲しいとしきりに言うようになった。

そして父親は謎のまま、未婚で念願の子供を出産し、芸能界を引退。
産婦人科から忽然と姿を消し、彼女の存在は伝説となる。

月日は流れとある町。
顔に大きな痣のある中年女性。彼女は一人娘のさくらと平凡な毎日を送っていた。
しかし彼女は異常なほどにまでさくらを大事にしていた。

母の行動に不信感を抱いたさくらは、行ってはいけないと言われていた自宅の2階へ上がる。
その一室の中へ立ち入ると頭蓋骨をくり貫かれたおびただしい動物の死体の山が転がっていた。
怯えていると室内の電話がなる。主治医が受話器を取ったと勘違いした母は
「娘と自分の脳を取り替える準備ができた」と話す。
洗礼
中年女性はかつての大女優若草いずみであり、
若さを取り戻す為に、娘と自分の身体を取り替えようと
さくらを産み、大切に育て上げたのだ。

事実を知ったさくらの抵抗も虚しく、手術は始まり成功してしまう。
新しい身体を得たいずみはさくらの脳を踏み潰し、
かつての自身の身体は庭先に埋葬し、新しい人生を始める。
洗礼1

さくらの交友関係を把握し、さくらとして小学校に行くいずみ。
彼女は担任の爽やかな若い男性教師を見て目の色を変える。
いずみの始めたかった新しい人生とは女の幸せを掴むことだったのだ。
何としても先生を落とそうと決意するいずみ。だが彼には愛する妻と赤ちゃんがいた。
しかしいずみは手段を選ばない。幸せを手に入れる為に・・・。

せんれい 【洗礼】
(1)サクラメントの一。キリスト教入信の儀式。
 浸水(身体を水に浸す)または灌水(頭部に水を注ぐ)や、
 滴礼(頭部に手で水滴をつける)によって、新しい信仰生活に生きることを象徴する。
 バプテスマ。

(2)ある分野や社会に入るために経験しなければならないこと。
(3)初めての大きな、また特異な経験。
(三省堂 大辞林より)

とても的を射ていて素晴らしいタイトルです。
読んでいただければこれ以外ないでしょう!ってくらいしっくりきてます。
キリスト教は関係ありませんが。

本作品の見所ですが、新生さくら(いずみ)の腹黒いことと言ったら!
食事に腐ったスープを混入して食中毒を起こしたり、
奥さんが他の男に襲われるように仕向けたり。
でもこんなの序の口で、もっともっと残酷な行為を作中で行っています。
さすが頭脳は大人。二手三手先を読んでの行動はまさに嫌がらせのプロです。
見ていてここまで腹立たしい主人公って凄いです。

そして小学生の身体でありながら先生の寝込みを襲ったりしています。
無茶しなさんな・・・。
洗礼2
その表現が何ともロマンチック。下世話ですが結局どうなったの?これ。

エグい表現が多い本作品ですが、かなりミステリー要素が大きかったりします。
終盤には勢いよく全てが明かされるのですが
ホラー作品と思っていた私はまんまとカラクリに嵌められてしまいました。
楳図先生の得意な人間の嫌らしさが全面に出ている作品なのですが
余りにもさくらの陰険さが凄いので分かりやすく、ここまでくると賞賛に値するほどです。

本作品は狂気と親子愛がテーマなのかな?
娘が美しく育てば育つほど母というのは誇りだと思います。
でも、それによって負の感情も芽生えたりする場合があるのでしょうか?
だとしたら何とも悲しく、恐ろしくもありますね。
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